北八ヶ岳   2日目 黒百合ヒュッテ 6:20
東天狗     7:50
硫黄岳     10:20 11:00発
本沢温泉(幕) 12:30
04.05.01

夏の天泊縦走だと3時台から歩くことも珍しくはないが、今回はまったり山行なので出発ものんびりしたもの。

中山峠を過ぎて石がゴロゴロしている道まで上がると、目の前に大きく朝日を受けて天狗岳が輝いている。

東天狗へは、朝のまだ固い雪をアイゼンで踏みしめて登る。頂上からは静まった大気のおかげで、南八ヶ岳の峰々が昨日よりきれいだ。

東天狗を南に下り、なだらかな砂地の尾根を歩く。振り返ると東天狗と西天狗が対照的に並んでいる。

本沢温泉へ続く白砂新道はかなりの残雪だ。単独と思われる足跡があるが、雪も緩んでいるし、木々がまばらな斜面なので危なそうだ。夏沢峠から本沢温泉へ下りようと思っていたので、この雪を見たら心配になった。

箕冠山は樹林に囲まれ、目立ったピークが無く雪が深い。気温も上がり、だんだんと踏み抜きが多くなってきた。ゆっくりと夏沢峠まで歩く。

山小屋は営業しているようだ。実は夏沢峠は初めて。赤岳へはオーレン小屋経由でしか線が繋がっていない。

夏沢峠から硫黄岳へは夏のトレーニングもかねてザックを背負ったままで登る。こちらから登るのは初めてだが、頂上のケルンが見えてからがやたら長く感じる。

硫黄岳からの赤岳・阿弥陀岳は、一度落ち込んでから立ち上がっているので立派に見える。夏沢峠からの登りだと、頂上に立たないとこの景色が見られないので、達成感が大きい。

硫黄岳の頂上はとても広い。風が強かったが、天気が良いのでなんとか休憩できた。人も絶えず登ってくる。

北に目をやると、樹林帯の箕冠山、根石岳、天狗岳、と越えてきた山が順番に眺められる。麦草峠以北の山では蓼科山が目立つ。

夏沢峠へ戻る。爆裂火口の縁を下るが、侵食が激しいらしく、ロープを越えてガレている個所もある。写真に気を取られると落ちてしまいそうだ。

夏沢峠から本沢温泉の下りは雪道が続く。日なたは陽射しが強く暑いくらいだったので、木々の下の雪道が心地よい。

樹林帯を抜けると硫黄の匂いが漂ってきた。よく見ると地面が黄色く変色している部分もある。ガレの近くを通った時、眼下に露天風呂があるのが分かった。

なんて開放的な露天風呂なんだろうか。脱衣所も無い。風呂上りらしい2,3人の裸の入浴客が、湯船の脇で涼んでいるようだ。もちろん男性だが。

まさか登山道から見えるとは思わなかった。できれば入りたいのだが混んでいるようなのでどうだろうか。

本沢温泉は思っていたより規模が大きい施設だ。メニューも豊富なので酒のツマミも財力しだい。

メニュー

天場は本沢温泉からちょっと下るが、下が針葉樹の葉が積もって柔らかくなっていて寝心地がいい。硫黄岳もちらほらと枝の隙間から見える。
天場代は520円だ。

露天風呂に入ろうと設営後は本沢温泉のテーブルで入浴客があがって来るのを待つ。露天風呂も520円。

ここからは硫黄岳の火口も見え、憩うのにはもってこいだ。いつの間には500mlのビールを買って、持参のツマミで飲んでいる自分がいた。

こんな温泉は一生で何回味わえるだろうか。さっきまでいた山を見ながらのお湯は最高としか言えない。まして昨日半分残しておいた日本酒を傍らにだもの。

最初は先客が1人いたが、その人は登山口にバイクを置いての日帰りだそうだ。明日は軽井沢で奥さんと落ち合うとのこと。いいなぁ、家庭もあってこの行動力。
1人占めの温泉と展望になってから、三脚を立ててバックショットの記念撮影。人には見せられない姿だ。

お湯はエメラルドグリーンが灰色がかったような色、硫黄臭が強烈で、ぬるめ。強い湯なので長湯はしないで下さいとどこかに書いてあった。本沢温泉から5分ほど登るが、登山道なのでサンダルは止めた方がいい。

湯上り後は生ビールを頂く。泡が無い生だがシチュエーション勝ちでうまい。調子に乗ってイワナの塩焼き生セットも追加。ちょっと期待したが、やっぱりナンチャッテ生ビールだ。

夕飯はアルファ米+きのこカレー。飲みすぎな午後だった。


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